フライホイール軽量化
グースのフライホイールは、単気筒エンジンなだけあってかなり重い。
3.3kgほどある。
これを軽くしたら乗りやすさと引き換えにとんでもないレスポンスが手に入るのではないかというのは、誰もが考えることだと思う。
Twitterでも、グースのフライホイールを軽量化した事例が何件か確認できる。
そこで、私も近所の旋盤加工が出来る店に依頼して切削して頂いた。
グースのフライホイールは発電用の磁石が入っている部分より根本の円盤状の部分が、慣性重量を稼ぐための重りになっている。この部分を削り落とすのが一般的なようだ。
ただし、この部分にはフライホイールのバランシングのためにドリルで切削された穴がいくつか空いている。これの位置と個数は個体によって異なるようだ。まあ単気筒でそんな厳密なダイナミックバランスなど気にしても仕方が無いような気がしていたが、一応その加工屋さんに相談してみたところ、「そこまで気にするのは費用対効果に合わない」とのこと。なのでバランスは気にしないことにした。
その結果、2.80kgほどまで軽くなった。
早速組んでみると、まず始動してすぐ違いがわかる。まずアイドリングの音が軽い。空吹かしが軽い。
乗ってみると、以前なら巡航に使えていた2000~2500rpmのトルクが明らかに削がれている。街乗りでも3000は回していないと駄目だ。
少しスロットルを開けると鋭い加速が炸裂する。特に、追い越しなどの中間加速が素晴らしい。
ピーキーな特性にはなったが、"楽しい乗りづらさ"ではあると思う。結果としては大満足だ。