車検
車検を受けた。
6月30日、多摩陸運局の第3ラウンドに予約を入れてその日を待った。
前日までの天気予報は雨。その日の朝の天候は曇りだった。
何としてでもその日に車検を取得しなければならないという切羽詰まった感情で、仮ナンバーの付いたグースで自走して検査場に向かう。
車体のコンディションはお世辞にも万全とはいえない。加速でボコ付くキャブをなだめながらも昼前には到着した。
事前にフォークOHを以来したショップの方より、「ヘッドライトのLEDバルブでは光軸が出ないかもしれない」とアドバイスを頂いていたため、不安を抱えながらも米山自動車さんに寄って光軸検査をお願いした。
結果としては光軸が調整範囲より下過ぎて不可。急遽その場でハロゲンバルブを購入させて頂き、調整をお願いした。
再び検査場に戻ってきたところで書類に取り掛かる。
自賠責と書類は前日までに入念に準備しておいたためにスムーズに勧めることができた。
一時抹消状態からの再登録に必要な書類は
・購入時に前所有者あるいは販売店から貰うもの
- 自動車検査証返納証明書
- 譲渡証明書
・自分で用意するもの
- 点検整備記録簿
- 住民票
- 印鑑
・当日に現地で用意できるが、事前に用意して記入していったほうがスムーズに進むもの
- 自賠責
- 手数料納付書
- OCR申請書第1号様式
自賠責は仮ナンバー取得に必要なため、仮ナンバーで自走していく場合は事前に1ヶ月分余計に、つまり25ヶ月分購入する必要がある
検査用紙をもらい、検査レーンに並んだところでポツポツと雨が降り出す。
音量は89dBで余裕のクリア。車台番号とホーン、ハンドルロックについては何故か検査されなかった。
危惧していた光軸検査については、なんと不合格。
これはまずい。しかもここで行きがけには確かに点いていた左フロントウィンカの球切れが発覚する。
雨が本降りになる前に急いで再び米山自動車さんに駆け込む。再調整は無料でして頂いた。ついでにS25のウィンカバルブお買い上げ。
再検査では最初の検査とは違う0番レーンに並ぶ。その頃には雨脚が強くなってきていた。
2度目の正直で光軸検査をパス、ナンバープレートの交付手続きに移る。
検査中と事務手続き中に2回ほど走行距離が極端に戻っていることについて質問された。この個体の走行距離については以下の記事を参照して頂きたい。
事務方で前回の検査で桁を間違えられた(らしい)という事情を説明すると「車検証の表記を直したいか」などと質問されたため「可能であれば直したいが、気にしないのでそのままでも構わない」と答えた。
しばらく待たされてから窓口に呼び出され「上と相談した結果、表記を修正した」と告げられた。書類を見ると、旧走行距離の数値が23万9000kmから2万3900kmに修正されていた。
走行距離疑義車がそうでなくなった珍しい例なのではないだろうか。
無事にナンバーも交付された。
雨の降りしきる中ナンバープレートを取り付けた感動はまだはっきりと憶えている。
この後、帰宅するまでに20号の流れの中で路上ガス欠、土砂降りの中をガソリンスタンドまで押して歩き、そこで燃料コックのONとリザーブの配管が逆に接続されていることが発覚するなどのドラマがあるのだが、それはまた別のお話。