黒部ダムに行ってきた
今年の6月26日、黒部ダムの観光放水が始まった日のこと。
記事を下書きのまま漬け込んでたら半年経っていた。
実は昨年(2021年)も黒部ダムを見に行こうと思って車で大町まで行ったのだが、確か当時は関電トンネルバスの予約も受け付けていなかったため、当日券を求めて大町温泉郷で一泊した翌朝に扇沢を目指した。
しかし当時のコロナの波が空けたタイミングもあって扇沢までの道が大渋滞していて、動かない列の中で携帯で当日券の販売状況を確認し、売り切れになったのを見届けてからその場で引き返して結局ダムを見ずに帰ったのだった。
今回は関電トンネルバスの予約が出来るので、チケットを押さえてからその時刻を目指して東京から片道260kmをバイクで突っ走ることにした。
また梅雨の時期ということもあり、当日朝にでも中止できるように日帰り弾丸行程とした。
東京から黒部への行き方は色々あるが、今回はかねてより通ってみたかった十国峠を経由し扇沢へほぼ一直線のルートを取った。
秩父から山を2つ越えて佐久穂へ抜ける国道299号の内、佐久穂側の山越えが十国峠であり、つい最近(当時)まで落石により通行止めとなっていた関東屈指の酷道である。
朝5時半、都内の自宅を発って、飯能~秩父と経由して国道299号へ。
7時間後の関電トンネルバスを目指す。
行程のほとんどが山道と田舎道とはいえ、今思えば260kmを7時間というのはなかなか無茶な行程だ。
休憩は最低限、給油も可能であればしたくなかったが、リザーブより上を使い切ってしまったため、一度扇沢までの道に入ってしまうと給油ができないと判断して大町市で一度給油してなんとか間に合った。
やはりダムが好きだ。大自然の中にいきなり巨大な人工物がある不気味さ、違和感というか、なんとも言い難い感覚になる。
巨大建造物という点では普段見慣れている都会のビル群などと同じはずなのだが、自然の中にそれが一点存在しているという情景がそれを際立たせている。
黒部ダム建設のあらましについての展示もあり、峡谷を開削してこの景色を造っていく様子について詳しく解説されていて楽しむことができた。
あとダムといえばこれだろう。
ダムカードは堰堤端の売店のレジで頼むと貰うことができた。
ダムカレーはまあ普通のカレーだった。900円出すほどではないかな…
室堂などアルペンルートの更に奥に行きたいところだったが、帰りの行程もあるので今回はダムだけ見て帰ってきた。
帰路は日没後に十国峠のような峠越えをしたくなかったので諏訪方面に抜けて20号をひた走るルートを取った。20号でも日没後に笹子峠~大垂水峠を越えることになるが、さすがに国道20号沿いであれば携帯も通じるので何かあってもロードサービスを呼ぶくらいはできるだろうという判断だ。
総行程550kmトラブル無く目的地と自宅まで走りきってくれたグースに感謝だ。
この御老体のバイクでどこまで走り続けられるだろうか。